沖ノ島|玄界灘の釣りポイント

福岡県の北東部、宗像の遥か沖合いにポツンと浮かぶ、絶海の孤島「沖ノ島」

2017年、世界遺産への登録が決定したことで全国、いや全世界的に知られるようになった島ですが、釣り人の間では昔から特別な釣りポイントとしても知られていました。

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沖ノ島の別名は、神の島、神宿る島。

 

釣りのことを書く前に、やはりとても神聖な島なのでそのことに触れないわけにはいけません。

まずこの沖ノ島は、島全体が宗像大社沖津宮の御神体となっているため一般人の立ち入りは毎年5/27の現地大祭以外は厳禁。そして女人禁制となっています。

今は沖津宮の神職が10日交代で常時滞在しているが、昔はこの常駐も無く、完全に無人の期間も長かったそうです。

日本書紀にも記録されていて、ほとんど神話の世界ですね。

さて、そんな神宿る絶海の孤島は、対馬海流(黒潮)の真っ只中にあって、切り立った海底の根がせり上がった先っぽが、島として姿を出しているような感じです。

つまり、魚が棲みつくのには最高の場所ということです。

複雑で、切り立った海底の形状

沖ノ島でジギングをすれば分かりますが、とても根が荒く、島に近づくにつれて急激にかけ上がります。

その為、ボーっとして着底を逃すと根がかりしやすいので要注意ですが、それだけ魚が棲みつくポイントが多いのも間違いありません。

また沖ノ島のすぐそばでは、日本がロシアを破った日本海海戦で有名なバルチック艦隊も沈んでいて、他にも沢山の沈船が沈んでいるのでそんなところも根がかり要注意ですが、絶好の青物ポイントとなっていますよ。

対馬海流が連れてくるカツオやマグロ

ヒラマサや真鯛などの玄界灘のお馴染みの魚の魚影が濃い沖ノ島ですが、夏から初冬にかけては黒潮が連れてくる魚を楽しめます。

特に魚影が濃く、最高に楽しいのが本カツオ。

七里が曽根でも釣れますが、沖ノ島はライバル船も少なく島の周辺に比較的固まっているので日によってはチャンスが増えます。

10月頃になると5キロ近くまで丸々と太ってもの凄い引きを楽しめ、味も最高になります。

またカツオと同じ時期には、数は多くはありませんがキハダマグロも回遊します。

5キロから20キロクラスまでいるので、いつでもキャストできるタックルの準備があると安心ですね。ジギングでも釣れますよ。

他には黒潮に乗ってアカヤガラも多くやってきます。釣りとしてはそんなに面白くないかもしれませんが、大変美味しい高級魚です。

世界遺産をバックに釣りができる場所といえば・・・

長崎軍艦島かこの沖ノ島くらいではないでしょうか。神々しい島の景色を見ながら釣りをすると心がスッキリする気がします。

■沖ノ島のデータ

水深 20m〜80m程度
博多からの時間 2時間~3時間
春の魚 真鯛、根魚、ヒラマサ
夏の魚 カツオ、キハダ、真鯛、ヒラマサ、イサキ、アカハタ、カンパチ
秋の魚 カツオ、キハダ、真鯛、ヒラマサ、カンパチ
冬の魚 真鯛、ヒラマサ、ブリ、カンパチ