玄界灘のタイラバはパラシュートアンカーが有効!?

冬は北風の日が多く出船は少ないですが、出れば70UPの真鯛が釣れていて、相変わらず玄界灘のタイラバは凄いと感じています。

そんな玄界灘のタイラバは、風や波との戦いでもあります。

いかに、風波を味方につけるかが肝なのですが・・・それをサポートする強力な武器が「パラシュートアンカー」だと思います。

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そもそもパラシュートアンカーって何!?

船舶免許でも習うのですが、パラシュートアンカーの基本的な役割は「船体の安定」です。

通常船は風に煽られると横を向いて、横っ腹から風を受けることになります。

その為、横からの波や風では揺れやすいのが船ですが、ガッポンガッポンと揺れて大変です。

そんな時にパラシュートアンカーを船首(または船尾)に入れておくと、パラシュートが潮に引っ張られ、船を船首方向(または船尾)に引っ張ります。

その為、風が吹くと最初は横っ腹に当たっていても、船首や船尾などパラシュートがある方向が風に向かうように船が回転していくのです。

その為、しばらくすると波風は船首(もしくは船尾)から来るようになり、横揺れが激減します。

これが基本的な役割なのですが・・・釣りにも非常に役に立つのです!

タイラバを安定させるパラシュートの役目。

通常のドテラ流しは風を横から受けながら船を流していきます。

その為、先ほども書いたように風波が強いと結構ゆれます。

そして、横向きに流れていきますので、ドテラ流しでは釣り人は片側だけで釣りをすることになります。

もう少し詳しく書くと・・・右舷から風を受けると、当然左舷方向に流れていきます。

この時左舷に立って釣りをすると、糸は船の下へもぐりこむ形になり、釣りになりません。

その為、全員右舷に立って風を正面から受けながら釣りをする訳です。

ジギングではこのスタイルがメジャーで、どんどん流される船と一緒に、広い範囲を探っていき、青物を狙うわけですね。

しかし!これがタイラバだとちょっと大変

ジギングでは玄界灘は120gから250gを使って、ズドンとジグを海底に落とすため完全ドテラ流しでも何度かそこを狙える訳ですが・・・

タイラバは60gから120gが基本で、ジグよりもフォールスピードは遅い。

なので、どんどん船は流されていますから、中々底へつかない。着いても糸が水深50mに対して倍の100mも出てしまった、なんてことになりかねないのです。

そこで、パラシュートアンカーの出番です。

風に対して船首が向くようになるため、右左の両舷で釣りができるようになる上、パラシュートが潮に同調して必要以上に風で流されるのを防いでくれるのです!

だから、ジグよりも軽いタイラバの時に威力を発揮するのです。

しかも、完全に船を一箇所に固定するわけではないので、ゆっくりと移動しながらタイラバで広範囲を探れるのです。

釣りを快適にしてくれる。

それから、これも大切です。

タイラバは落として巻くだけの簡単さと比べて、びっくりするくらいの大物も釣れる釣り。

ぜひ女性や子供や初心者にこそ楽しんでもらいたいのですが・・・玄界灘は波があります。

そんな時にパラシュートによって風に船を向かせて揺れを軽減する、というのはとっても大切なこと。

パラシュートアンカーは、欠かせません!

パラシュートアンカーの弱点

釣り座を増やして、波を軽減してくれる便利なパラシュートアンカーですが、もちろん弱い部分もありますのでざっと書きます。

①完全ドテラ流しに比べてポイントの移動スピードが遅い。

ジギングなど移動の早い青物をスピーディーに広範囲に探るときには向いていません。デメリットというか用途の違いでしょうね。

②パラシュートを入れる、回収が面倒くさい。

今の19フィートのちっさな(本当にちっさい)パラシュートならまだしも、30フィートくらいの船に使うパラシュートになるとそれ自体が結構重くて、ロープもたっぷりあります。

入れるときも大変ですが、それ以上に回収時が大変。

大きなパラシュートは手で引っ張っても上げきれないでしょうから、船を前進させたり、ウィンチが必要かも。

せっかくパラシュートを入れたのに「あれ、このポイントいまいちかも」という時はガックリ来ます。

③風や潮の状況次第で使えないことも。

例えば風が無く、潮が逆の時などは入れても意味が無かったり邪魔をしたりします。そんな時はドテラにしても普通に釣りができますが。

風と潮を読んで適切に使う必要があるので、研究します!

④七里が曽根では使用不可

ほかにも使用禁止の所はあるかもしれません。

主に漁師がマグロやカツオなどを獲る海域では使えないところがあるかもしれないので要確認です。

私が行っている玄界灘近海は全然オッケーですが。

という訳で、基本的なことばかりでしたがパラシュートアンカーについてまとめました。

今後もっと研究して記事も書いていきたいと思います。

玄界灘のタイラバはパラシュートアンカーが有効!?” に対して2件のコメントがあります。

  1. 中さん より:

    はじめまして。私は、タイラバ、テンヤをメインに天草湯島、鬼池方面を主に釣行してます。以前、会社の同僚と昭和のヤンマーボートを共同所有していましたが、転勤などでやむなく解消しました。数年前に地元に帰ってきてから我慢出来ず、古いfx22zを譲り受け、試行錯誤してます。シーズンには、赤イカ、太刀魚、青ものジギングもやりますが、結果は惨憺たるもの。主さんの釣行結果等がとても勉強になります。ボートのメンテも修行中です。今後も楽しみに拝読させていただきたいと思いますのでよろしくお願いします。

    1. kyushu-umare より:

      コメントありがとうございます。
      天草いいですねー。昔一度熊本港からの遊漁船に乗って、有明海でテンヤをやったことがあります・・・が、アラカブだけでした。
      天草は鯛も多いようで、時期になるとヒラマサのトップも楽しめるとか、以前テレビで見たことがあります。(確か村田基さんが釣っていました。)

      マイボートに関してはこちらも修行中なので、参考になるとしたら「失敗談」かもしれませんが、何かの役に立てれば幸いです。
      これからも情報交換を宜しくお願いします。

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