真鯛の面白さを教えてくれた「第2健栄丸」|玄界灘の遊漁船
福岡の港の中でも、凄腕漁師が集まる港といえば神湊(こうのみなと)です。
宗像市の沿岸にあり、あの世界遺産「沖ノ島」にまつわる由緒ただしき漁師の港です。
その神湊にあって福岡のひとつテンヤの先駆けとなった船が「第2健栄丸」。
ここで体験した初ひとつテンヤが、その後のジギング以外への釣りの面白さを教えてくれたと思っています!
<スポンサーリンク>
神湊の有名遊漁船!
第2と付くだけあって、第1もあり、第三以降は欠番で、第8はあります。
第1健栄丸がお父さんで、第8が長男さん、そして第1が次男(?)さんのようです。
ちなみに、第1はひとつテンヤ、第2もひとつテンヤで、第八はジギング、キャスティングがメイン。
全てに乗船したことがあり、それぞれに魅力があるのですが、第一、第八に関してはまた後日記載したいと思います。
さて、第2健栄丸は季節によって釣り物が変わり、春はアオリイカ、秋は真鯛のひとつテンヤをメインに、時期によっては青物を狙うことも。
その中でも、やはり福岡県でいちはやく「ひとつテンヤ」を研究し、安定した釣果を得ることで一気にブームにのし上げた、とても重要な役割を果たしたのではないでしょうか。
ひとつテンヤが成立するポイント、午前午後の二便体制などそれまで福岡の遊漁船では持っていなかったシステムを確立して、結果今のタイラバの隆盛にも影響を及ぼしたのでは、と勝手ながら考えています。
宗像大島のチカラ!
第2健栄丸が、ひとつテンヤ釣行を午前・午後の二便体制で行うのはだいたい毎年9月から11月頃。
そこで行くひとつテンヤのポイントは、宗像大島です。
港からわずか15分〜30分でポイントまで到着するのも大変魅力的。
この大島は沖ノ島と宗像大社の中間に位置し、観光スポットも多く、最近では「うみんぐ大島」という海上釣り堀が好評の楽しい島です。
実はこの沿岸から近い島ですが、黒潮の影響も受けつつ、複雑な海底の形状を持ち、ヒラマサや真鯛、キジハタ、アオリイカなどの高級魚が豊富に棲む場所なのです。
その近くて魚が豊富な場所へサクッと行ける場所だからこそ、午前午後で大型真鯛を狙う運行ができるんですね。
そんな午前・午後の釣り便って、それまで一日12時間も船の上にいたジギングでの七里が曽根釣行とは真逆。
時合に合わせて出船して、短時間で集中して釣りまくって、颯爽と帰る。
しかも体力も消耗していないので、そこから魚を捌いたり楽しめる。
こんな楽しい釣りがあるのか!?というのが初めてのひとつテンヤ釣行でした。
しかも、これが初めて行って、一投目で3.5キロの良型でしたからなおさらです。
本当にその時の感触は何枚も5キロアップを釣った今でも忘れられない思い出の感触なんです。
それは、午後便(15時頃出航して日没納竿)でしたが、傾いてきた日差しの中でゆっくりとテンヤをフォールさせているとゴ、ゴゴゴとあたりが・・・
少し糸ふけをリールで巻き取って、ユーチューブで見た要領で、思いっきり真上にロッドを築き上げて合わせると・・・
ギュイいいンと曲がるロッド!竿を下げるのに合わせて(これまたユーチューブにならい)高速で緩みを取る。
すると魚さんがドラグをグーン、グーン、ジジーと滑らせていきます。
思わずこれこれ(ユーチューブで見た)これ!と言っていましたよ。
真鯛以外の外道も凄い。
その後、ひとつテンヤにハマったのですが、いろんな船や知り合いの船でひとつテンヤに出かけました。
そして気づいたのが、やはり大島は凄いということ。
何が凄いかというと良型真鯛の数も多い気もしますが、外道の豪華さですね。
真鯛の数だけでいうと、東の大島に対して、西の糸島沖も結構釣れます。
西の糸島では外道はマゴチやチヌ、時にヒラメという感じなのですが、大島の外道は凄い!
大島のひとつテンヤで一番嬉しい外道で、西と全く違うのが石鯛がコンスタントに釣れる!ということ。
1人一枚はさすがにないですが、船中数枚は石鯛が釣れるのです。
これ、糸島沖ではまず釣れない。
これは、やっぱり大島沖の強みですね。
その他にも、キジハタは西も東も釣れますが、大島沖では1キロに迫るものが釣れたり、真鯛が釣れなくても大変楽しめます。
ちなみに秋の浅場でのひとつテンヤは、手のひらサイズの真鯛を沢山釣りながら、大型を混ぜて行く釣りなのですが、大島沖は足の裏サイズが標準なような気がします。
最近はいろんな釣りをしながら、タイラバをメインにしているため乗船していない第2健栄丸ですが、また秋が来たら乗って見たいと思っています。
船名・屋号 | 第2健栄丸 |
出船場所 | 神湊港(宗像市) |
天神からの距離 | 車で1時間10分 |
主な釣り | ひとつテンヤ、エギング、ジギング |
思い出の魚 | 真鯛3.5キロ |