七里ヶ曽根|玄界灘の釣りポイント

七里ヶ曽根。それは、大物狙いの釣り人なら、全国の方が一度は聞いたことがあるポイントだと思います。

博多からは20ノット以上でも3時間弱。壱岐島を超え、対馬が遠くに見えるくらいの場所にある大きな(七里ほど)天然の瀬です。

私も、釣りを始めて、玄界灘の小呂島などで遊んでいた頃は、「いつか七里にいきたい」なんて思っていました。

まあ、すぐに行くことになったのですが、やはり特別な場所でなんだか背伸びする気分にもなる場所なのです。

そんな七里の魅力は、何と言っても博多から壱岐島の間の玄界灘にはいない、あの魚がいることです。

それは・・・クロマグロ、キハダマグロ、カツオ、そしてカジキ

これは全て、黒潮の申し子。そう七里ヶ曽根は、黒潮の通り道なのです。

<スポンサーリンク>

マグロや本カツオ。そしてなんだか男らしい海。

ヒラマサや真鯛もよく釣れる七里ヶ曽根ですが、それらの魚種は小呂島や壱岐島、さらには博多湾を出てすぐの玄海島沖でも釣れます。

では、なぜ「やっぱり七里だ!」となるのか。

それは、先にもあげたクロマグロ、キハダ、カツオ、カジキを釣りたい!という思いが大きいです。

壱岐島の北側から、30分ほどの場所ですが、なぜかそこには黒潮の申し子たちが集まる。

なぜかと書きましたが、理由はもちろんあって、南西からやってくる暖かい黒潮と豊富なプランクトンが、巨大な瀬にぶつかり、ベイトを集め、そこに回遊してきた大物たちがしばし腹ごしらえをするわけです。

実は、この七里で過ごした魚たちは、しばらくすると山口県沖、鳥取沖と北上して津軽海峡を越え、太平洋の方まで行くのです。

あの有名な大間のマグロも、実は同じマグロっていうわけですね。

ちなみに、今大間のマグロを猛追しているブランドクロマグロが、壱岐島のマグロ漁師が、電気ショッカーを使わずに釣り上げるクロマグロなんです。

手巻きのリールで、暴れさせず釣り上げて丁寧に処理したマグロは、地元ではほとんど流つせず築地に直行だとか。

余談でしたが、七里の魅力はこれだけではありません。

11月末からの「寒ぶり」も今大注目なんです。

七里の中でも深場となる80-110mの水深に冬場群れをなしてくるブリは大きいもので15kgオーバーのぶりもいます。

この寒ブリのひきと味が最高で、氷見のぶりに追いつけ追い越せと今ブランド化されつつあります。

正月はぶりを大切にする福岡の人は、年末はこぞって鰤ジギングに行きますが、
特に年末は、一年前から遊漁船の予約が埋まってしまうほど人気です。

もし釣りたい人がいれば、早めに予約をお勧めします。

うーむ。いろいろ書きましたが、七里の魅力は、この数倍書かないと書ききれない。

ということで、またの機会に加筆または記事を追加したいと思いまっす!

■七里ヶ曽根のデータ

水深 50m〜120m程度
博多からの時間 3時間前後
春の魚 大型真鯛、大型ヒラマサ、根魚(特にうっかりカサゴ!)
夏の魚 ヒラマサ、クロマグロ、本ガツオ
秋の魚 大型ヒラマサ、戻りガツオ
冬の魚 クロマグロ、寒ブリ